ラクスルアナンダ

楽して自由になりたいライフハックと仕事ハック

いつからでも始められる一生お金で困らない人生の過ごしかた[大江英樹]

最近読んだ本の記録。

 

 いつからでも始められる一生お金で困らない人生の過ごしかた[大江英樹]   

 

もうちょっと若いうちに読めればよかったかもしれないが、若かりし頃にはこうした書籍は少なかったのがちょっと残念。

 

要約

■老後が不安な理由

なぜ老後に不安を持つのか。それは、「先のことがわからない」という漠然とした理由と、マスコミや金融機関などが不安を煽るから。マスコミは良いことより悪いことのほうがニュース性があって視聴率を取りやすいこと。金融機関は、それによってお金を消費者から引き出しやすくなるから。大切なのは我々が、お金についてのリテラシーを持つこと

■将来貧困に陥りやすい人

多くの場合、厚生年金と企業年金に守られた正社員サラリーマンは、将来的に生活保護などを受ける確率は高くない。一方で非正規サラリーマン、自営業者はこうしたセーフティネットがない。年金保険は、必ず加入しておくべし。

■お金を生み出すのは、人的資本と金融資本
  • 人的資本=自分で働いて稼ぐこと
  • 金融資本=自分の資産がお金を稼いでくれること
  • W:「Work longer つまり「長く働く」ということ
  • P:「Public pension」すなわち「公的年金
  • P:Private pension」これは企業年金個人年金といった私的年金
■お金に執着のある人ほど、お金を増やせない

行動経済学における「プロスペクト理論」とは「人間は本質的に〈損失回避的〉である」ということ。実験によれば、10万円儲かる喜びと同じ10万円損する悲しみを比べてみると、損をする悲しみの大きさのほうが、儲かる喜びの2・5倍ぐらい大きい。

リスクを取らない限り、リターンを得られないということになります。すなわち、お金に執着する人は、それを失うことへの恐れにこだわるあまり、必要なところでリスクを取ることができないということになるのです。これが、「お金に執着する人がお金を増やせない」理由

■お金に関してやってはいけないこと

  • 保険に入りすぎてはいけない
  • 投資を安易に考えてはいけない
    • 自然な感情で、投資をすれば必ず失敗する。プロスペクト理論にあるように人間は損失を回避したがる。このため、大きく儲けられそうな局面では早めに約定(損益確定)するため大きく儲けられない。逆に損をしそうな局面では損益確定を送らせて損を大きくしてしまう。このため、小さくしか儲からず、大きく損を繰り返すことになって、結局全体としてはマイナスになる。
  • 金保険料は払わないと損をする
    • 年金の本質は保険。貯蓄だとおもうから、「払った分が返ってこない」のように「損得」を考えがちになるが、年金で一番大切なことは損得ではなく、予想を上回ってどれだけ長生きしても生涯、支給されるという安心感。また公的年金は運営費や損失に関して税金で補填されるようになっているので、もっとも必要経費が安い。民間保険よりはるかに安全で安い。
  • お金を借りる時にやってはいけないことは金利の高いところから借りること
    • お金を返してくれない可能性のある人にお金を貸す仕組みは、そもそもリスクを考慮して高い金利が課されている。返さない人のために、返すあなたが余計にお金を返すのは損にしかならない
    • 借金の中には借金であることをあまり感じさせないものがあります。典型的なのが「リボ払い」です。名前からしてローンとか借金というイメージではなく、何だか払いかたの一つのバリエーションであることを強調しているので、気軽に利用しがちですが、これはまぎれもなく高利の借金です。
  • ライフプランシミュレーションを過信してはいけない
    • やることは良いがあまり精緻にやることに意味はない
  • 老後生活のための資産作りをするのであれば、夫婦で共働きが最強である
  • 共働きだと生涯年収が2億円以上異なる
  • 年金額も月額で6万円ほど差が出る。
■資金3分割法

■豊かな老後のために

豊かな老後のためには、『たくさんの本を読む』、『たくさんの人と会う』、『たくさんの旅をする』という三つのことだ」と言います。私もこの考えかたには賛成ですが、中でも私は「人と会うことと旅をすること」に重点を置くべきだと考えています。

■年齢別、やっておくべきこと
  • 20代は「学ぶ時代」
  • 30代は「始める時代」
  • 40代は「考える時代」
  • 50代は「備える時代」
  • 60代は「楽しむ時代」
  • 70代は「合わせる時代」

 

■詳細目次

はじめに
第1章これだけは知っておくべき!お金の大原則

人生においてお金はそれほど心配することではない

お金を生み出す、たった二つの方法

お金は「働いたご褒美」でも「我慢料」でもない

お金に執着のある人ほど、お金を増やせない

「カネは天下の回りもの」の本当の意味

第2章お金に関してやってはいけないこと

保険に入りすぎてはいけない

投資を安易に考えてはいけない

金保険料は払わないと損をする

お金を借りる時にやってはいけないこと

ライフプランシミュレーションを過信してはいけない

第3章不確実な未来にどう備えるべきか

最強の老後資産作りは「夫が家事と育児をやること」

社会保険は本当に大切

老後は「保険」よりも「現金」が大事

副業はできるならやるべし

自分にケチでも他人には気前よく

将来に備えて投資はすべきか?

第4章自分の年代でやっておくべきことは?

20代は「学ぶ時代」

30代は「始める時代」

40代は「考える時代」

50代は「備える時代」

60代は「楽しむ時代」

70代は「合わせる時代」

第5章老後資産作り、私の場合は?

59歳Aさん(大手企業サラリーマン)の例

40歳Bさん(独身女性フリーランス)の例

30歳Cさん(夫婦同い年で共働き)の例

52歳Dさん(中小企業に勤めていて共働き)の例

55歳Eさん(独身男性サラリーマン)の例

第6章金融商品、一刀両断!

買ってはいけない金融商品

国際分散投資を知る

個人向け国債を知る

制度をうまく活用する 1

制度をうまく活用する 2

おわりに